ベトナム航空乗り継ぎ失敗の対策!ハノイ・ホーチミン移動の注意点
こんにちはー!ベトナムの空気を吸い続けて早5年、Go!Go!ベトナムジャーニー運営者の「アオザイ」です。
いきなりですけど、みなさん、ベトナム航空って使ったことあります?日本からベトナムへの直行便はもちろんですけど、ヨーロッパとかオーストラリアに行くときの経由便としても、めちゃくちゃ人気ありますよね。なんといっても安い。時期によっては「え、LCC?」って二度見するくらいの価格でフルサービスキャリアに乗れちゃう。旅費を浮かせたいバックパッカーから家族連れまで、みんなの強い味方です。
でもね、予約ボタンをポチッとした後に、ふと冷や汗が出ることありません?
「ん?ハノイでの乗り継ぎ時間、2時間しかないけど…これ間に合うの?」
「ホーチミンで乗り換えるとき、荷物を一回受け取るって噂を聞いたけどマジ?」
そうなんですよ。「ベトナム航空 乗り継ぎ 失敗」なんて不穏なワードで検索してる人が後を絶たないのには、ちゃんと理由があるんです。日本の空港みたいに「着いたらそのまま次のゲートへGO!」なんてスムーズにはいかない構造的な罠とか、知らなきゃ詰むルールが潜んでるんですよね。何を隠そう、私も昔、ホーチミンの空港で顔面蒼白になりながらターミナルを猛ダッシュした経験者です。あれは二度とやりたくない。
というわけで今回は、私のそんな苦い実体験と、最新の現地情報を詰め込んだ「ベトナム航空乗り継ぎの完全攻略ガイド」をお届けします。これを読んでおけば、空港で途方に暮れることなく、余裕の表情で次のフライトに向かえるはず。ぜひ最後まで付き合ってくださいね!
- ハノイとホーチミンの空港、構造が全然違うので移動方法には要注意
- 国際線から国内線へ行くなら「絶対やまなきゃいけない」入国と税関の儀式
- 航空会社が「OK」って言う乗り継ぎ時間を信じちゃダメな理由と、本当の安全圏
- もし遅延で置いていかれたらどうする?自分の身を守るための補償知識
ベトナム航空の乗り継ぎで失敗する構造的な原因

なんでベトナムでの乗り継ぎって、こんなに「失敗」のリスクが高いんでしょうね。運が悪かったから?いえいえ、違うんです。空港の物理的な構造とか、運用のルールそのものに「構造的な原因」があるんですよ。
シンガポールのチャンギ空港とか、お隣韓国の仁川空港みたいに、巨大なターミナルの中でスイスイ乗り継げるハブ空港を想像してると痛い目を見ます。ベトナムの空港って、なんというか「継ぎ足し」で拡張してきた歴史があるんで、動線がちょっと…いや、かなり不親切なんですよね。まずは敵を知るところから始めましょうか。
ハノイとホーチミンのターミナル移動の難所
ベトナムの玄関口、北のハノイ(ノイバイ空港)と南のホーチミン(タンソンニャット空港)。どっちも「国際線ターミナル」と「国内線ターミナル」が物理的に離れてるっていう共通点があるんですけど、その難易度とか移動手段は全然違うんです。
ホーチミン(SGN)の移動:近くて遠い500メートル
まずホーチミン空港。ここは国内線(T1)と国際線(T2)が隣り合ってます。距離にしてだいたい500メートル。「なーんだ、500メートルなら余裕じゃん」って思いました?甘い、甘いです。
【注意】中で繋がってないんです
両方のターミナル、なんと保安エリア内(エアサイド)で繋がってません。つまり、乗り継ぎ客だろうがなんだろうが、一回外に出て、タクシーやら送迎車やらがひしめき合う「一般道」を移動しなきゃいけないんです。
移動手段は「歩く」か「バス」の二択。
- 歩く場合: 屋根付きの歩道はあるんですけど、ベトナム特有のあの湿気と排気ガスですよ。スーツケース押して歩くと、着く頃には汗だく。大人の足で10分から15分くらいかな。
- バスの場合: 無料バスが走ってるんですけど、空港前の道路がもうカオスな渋滞なんですよ。だからバスが来ない、乗っても進まない。「歩いたほうが早かった!」ってなるリスク大です。
ハノイ(HAN)の移動:バスしか勝たん
一方のハノイ空港はもっとシビア。国内線と国際線が1キロくらい離れてて、間にはビュンビュン車が通る道路があるから、徒歩移動は禁止されてます。
ここはもう、空港内を回ってる無料のシャトルバスに乗るしか選択肢がありません。
| どっちの空港? | ホーチミン (SGN) | ハノイ (HAN) |
|---|---|---|
| 離れてる距離 | 約500m(隣) | 約1km(遠い) |
| どうやって行く? | 荷物が少なければ徒歩が確実 | バス一択(歩いちゃダメ) |
| バス乗り場 | T2到着階 柱15付近 | T2到着階 柱16-18付近 |
| かかる時間 | 徒歩15分 / バスは未知数 | バス待ち含めて30分〜45分 |
ハノイのバス、深夜とか早朝だと平気で30分くらい間隔が空いたりするんですよね。「あ、目の前でバス行っちゃった…」ってなったら、その時点で30分のロス確定。この焦燥感、半端ないですよ。
国際線から国内線へは一旦入国が必要

次に、多くの人が勘違いしてる「入国審査」の話。これ、テストに出るレベルで重要です。
例えば、「東京からホーチミン経由でダナンへ行く」って場合。最終目的地はダナンだから、入国もダナンでしょ?って思いますよね。ブブー、不正解。経由地のホーチミンで入国審査を受けなきゃいけません。
なんでかっていうと、ホーチミンからダナンへのフライトは「国内線」扱いだから。ベトナムの法律で、最初の到着空港で入国手続きを済ませろって決まってるんです。
これだけは覚えて!
飛行機を降りて「Domestic Transfer」って看板が見えても、吸い寄せられちゃダメ。まずは「Immigration(入国審査)」の列に並んでください。ここで入国スタンプを貰わないと、国内線ターミナルにも行けないし、次の飛行機にも乗れません。
で、問題はこの入国審査の混み具合。ホーチミン空港とか、お昼前後とか夕方のピークタイムになると、もう絶望的な行列ができます。抜けるのに1時間〜1時間半かかるなんてザラです。ここで乗り継ぎ時間をガリガリ削られて、ジ・エンド…っていうのが一番多い失敗パターンなんですよね。
ビザの要件とか書類については、事前にしっかり確認しておきましょう。これがないと並ぶ土俵にも立てませんから。詳しくはこっちの記事で解説してます。
【2025年最新】ベトナム観光ビザの取得方法と免除条件を徹底解説
受託手荷物のピックアップと再預けの罠

入国審査と同じくらい、「え、聞いてないよ!」ってなるのが預け荷物のルール。
日本の空港でチェックインするとき、お姉さんが「お荷物はダナンまでスルーでお預かりしますね」って言ってくれるじゃないですか。タグにも「DAD(ダナン)」って書いてある。そしたら普通、「あ、乗り継ぎ地では手ぶらでいいんだ」って安心しますよね。
でもね、国際線から国内線へ乗り継ぐときに限っては、その「スルー」は嘘になることが多いんです。(嘘っていうか、ルールの壁があるんです)
タグはスルーでも体はスルーできない
犯人は「税関(Customs)」です。ベトナムの税関ルールで、「荷物は持ち主と一緒に、最初の入国地点で検査を受けろ」って決まってるんですよ。
だから、実際の動きはこうなります。
- 入国審査を抜ける(ゼェゼェ…)
- ターンテーブルで自分の荷物を探してピックアップする(おい、スルーじゃないんかい!)
- 荷物を持って税関のX線検査を通る
- 到着ロビーに出る
- 国内線ターミナルへ移動する(重い…)
- 国内線カウンターで、もう一回荷物を預ける
これを知らずに手ぶらで国内線ターミナルへ行っちゃうと、あなたの荷物は国際線のターンテーブルで孤独に回り続け、最終的には「持ち主不明」で回収されちゃいます。ダナンに着いたのにパンツも着替えもない…なんて悲劇、笑えないでしょ?だから「乗り継ぎ地では絶対ピックアップ!」 これを合言葉にしてください。
逆(国内線→国際線)は?
帰りの便(ダナン→ハノイ→東京とか)は、だいたいスルーでOKなことが多いです。ダナンで預ければ東京まで運んでくれます。でも念のため、チェックインのときに係員に「バゲージスルー?」って聞いてみてくださいね。
乗り継ぎ時間が何分あれば間に合うかの目安

ここまで読んで、「うわ、思ったより面倒くさいな…」って思いました?正常な反応です。じゃあ、具体的にどれくらいの時間(MCT)があれば安心なのかって話ですよね。
予約サイトとかだと「乗り継ぎ2時間」のチケットもしれっと売られてます。でもね、現場を見てきた私からすると、それはギャンブルです。
私が推奨する安全圏はこれ
- ハノイ(HAN)経由:最低 3時間 は欲しい
- ホーチミン(SGN)経由:最低 3.5時間 以上
「えー、3時間半も?」って思うでしょ。でも計算してみて。
飛行機降りて移動(20分)+入国審査待ち(60〜90分)+荷物ピックアップ&税関(20分)+ターミナル移動(30分)+国内線チェックイン&保安検査(40分)。
ほら、全部足すと3時間弱になっちゃう。トイレ行ったり、ちょっと迷ったりしたらもうギリギリ。3.5時間って数字、全然大げさじゃないんですよ。
遅延による接続不可リスクと雨季の影響

さらに怖いのが、「そもそも飛行機が遅れる」っていうパターン。
ベトナム、特にホーチミンとかの南部は、5月から10月が「雨季」です。午後にバケツをひっくり返したようなスコールが降るんですよ。そうすると視界不良で降りられなくて、上空でグルグル待機(ホールディング)させられることがよくあります。
あと、ホーチミン空港は滑走路がパンク気味なんで、晴れてても混雑で遅れることが日常茶飯事。到着が1時間遅れるなんて、ベトナムじゃ挨拶みたいなもんです。
もし乗り継ぎ時間をギリギリの2時間にしてて、到着が1時間遅れたら?…はい、物理的にアウトです。入国審査の時間は短縮できませんからね。だからこそ、「余裕を持ったスケジュール」こそが最強の保険になるんです。
ベトナム航空の乗り継ぎ失敗を回避する対策

構造的なリスクの話ばっかりで不安にさせちゃいましたね、ごめんなさい。でも大丈夫!こういうリスクがあるって分かってれば、対策は打てます。ここからは、私が実践してる「乗り継ぎ失敗を防ぐための具体的なテクニック」をシェアしますね。
別切り航空券ではなく通し発券を利用する
航空券を買うとき、一番大事なのがこれ。「通し発券(ひとつの予約番号)」で買うこと。
最近は比較サイトで、LCCとフルサービスキャリアを組み合わせた「別切りチケット」が最安値で出てきたりします。「お、安いじゃん」って飛びつきたくなる気持ちはわかる。でも、乗り継ぎに関してはマジで危険です。
別切りチケットの落とし穴
もし最初の便が遅れて乗り継ぎ便に乗れなかった場合、別切りだと完全に「自己責任」。航空会社は知らん顔です。次の便のチケットは高い当日料金で自腹買い直し。あと、荷物のスルーもできないから手間倍増。
これがベトナム航空で一括予約した「通し発券」なら、遅延で乗り遅れても、航空会社が責任を持って次の便に振り替えてくれます。必要ならホテルやご飯も出してくれる。この安心感はお金には代えられませんよ。
混雑回避に有効なファストトラックサービス

「もうチケット買っちゃったし、時間が短い…」
「親を連れてるから、1時間も立ちっぱなしで並ぶのはキツイ」
そんな人に教えたい裏技が「ファストトラック(優先入国サービス)」です。これは航空会社のサービスじゃなくて、現地の旅行会社とかKlookみたいなサイトがやってる有料オプション。
ファストトラックって何?
これ予約しておくと、飛行機降りたところで名前を書いたボードを持ったスタッフが待っててくれるんです。で、外交官とかクルーが使う優先レーン(もしくはガラ空きのレーン)を使って、サクッと入国審査を通してくれる。
みんなが1時間並んでる横を、10分とか15分で通過できるんで、まさに「時間を金で買う」サービス。数千円〜1万円くらいかかるけど、乗り遅れるリスクと疲労を考えたら、安い投資だと思いますよ。
オンラインチェックインで手続きを時短する

少しでも時間を稼ぐために、出発前の「オンラインチェックイン」はマストです。ベトナム航空なら24時間前からスマホでできます。
座席指定のコツ:前方の通路側を狙え!
オンラインチェックインの一番のメリットは座席指定。乗り継ぎがタイトなら、迷わず「機内前方の通路側」を取ってください。
飛行機が着いてからドアが開くまでって意外と長いじゃないですか。でも前の席にいれば、ドアが開いた瞬間に飛び出せます。後ろの席の人より5分早く降りられるだけでも、入国審査の列の長さが全然違ってきますから。我先に降りて、早歩きでイミグレを目指しましょう。
遅延証明書とホテル提供などの補償規定

どれだけ対策しても、台風とか機材トラブルで大幅に遅れることはあります。もし乗り継ぎに失敗して、空港に取り残されちゃったら…泣き寝入りしちゃダメです。自分の権利を主張しましょう。
ベトナムには、運輸省が出してる通達(Circular 14/2015/TT-BGTVTとか)があって、航空会社のせいで遅れたときの補償義務が決まってるんです。
| 遅延時間 | 航空会社がやらなきゃいけないこと(目安) |
|---|---|
| 2時間以上 | 飲み物と軽食を出す |
| 6時間以上 | ホテルとそこまでの移動手段を用意する |
ここで大事なのは、ベトナムの現場では「待ってても誰も案内してくれない」ってこと。自分からカウンターに行って交渉しないと何も出てきません。
- 遅延証明書(Delay Certificate)をくれ: 海外旅行保険の請求に絶対要るんで、その場で書いてもらってください。
- ホテルを出せ: 翌日の便になったら、”Please arrange a hotel and transportation.”(ホテルと送迎を手配して!)ってはっきり言いましょう。
ベトナム航空のちゃんとしたルールとか対応方針については、公式サイトにも載ってるんで、一度目を通しておくと武器になりますよ。
(出典:ベトナム航空公式サイト『運送約款(旅客および手荷物)』)
ベトナム航空の乗り継ぎ失敗を防ぐ総まとめ
ふぅ、ちょっと脅かすようなことばっかり書いちゃいましたね。でも、これだけ知っておけば、ベトナム航空での乗り継ぎなんて怖くありません。
最後に、乗り継ぎを成功させるための「鉄の掟」をおさらいしておきましょう。
- 入国必須:国際線→国内線は、絶対に入国審査と荷物ピックアップがあると思え。
- 時間確保:ハノイは3時間、ホーチミンは3.5時間以上の余裕を持つべし。
- 移動手段:ハノイはバス一択。ホーチミンは状況を見て歩くかバスか判断。
- 通し発券:何かあった時のために、航空券は一括で買うのが正義。
- 最終手段:不安ならファストトラックを使って、物理的に時間を短縮する。
準備さえしっかりしてれば、ベトナム航空の旅はコスパ最高で快適なものになります。機内食のフォーも美味しいし、アオザイを着たCAさんのサービスも素敵ですからね。
みなさんのベトナム旅行が、空港でのトラブルなんかじゃなく、楽しい思い出でいっぱいになることを願ってます!それでは、良い旅を!Go!Go! Vietnam!
※この記事の情報は2025年時点のものです。空港のルールとかビザの要件、シャトルバスの運行状況なんかは予告なくコロッと変わることがあるんで、出発前には必ずベトナム航空の公式サイトとか、大使館の最新情報をチェックしてくださいね。
